美容資格のおすすめ15選を徹底解説!
美容師やメイクアップアーティスト、エステティシャンなどがありますが、いずれも共通しているのは、美しく魅せることが目的という点です。
そのためには高い技術力や専門的な知識が必要ですが、それらを証明するために美容資格の取得は有効な手段といえます。
本記事では、美容業界の代表的な仕事と、それぞれの職種に対応したおすすめの資格を紹介します。
目次
【美容の仕事】代表的な職種
一口に美容関連の仕事といってもさまざまな職種があり、活躍の幅は極めて広い業界といえます。
美容と聞くと女性をターゲットとした施術や
サービスをイメージする方も多いですが、近年では男性顧客を対象とした仕事や職種も増えてきています。
そこで、美容関連の仕事にはどのようなものがあるのか、代表的な5つの職種を紹介しましょう。
美容師
私たちの生活に密着し、もっとも身近な職種ともいえるのが美容師です。
美容師とは、美容室に訪れた人の髪の毛をカットしたり、カラーやパーマ、セットをしながらヘアスタイルを整える専門職です。
また、美容室によっては着物の着付けをしたり、
ネイルアートやネイルケアなどを施してくれるところもあります。
一人前の美容師になるためには現場で
さまざまな修行を積み重ねることはもちろんですが、
ヘアスタイルのトレンドを追うなどの研究も必要です。
美容師の多くは美容室の従業員として働いたり、
自分自身でお店を立ち上げたりすることが一般的ですが、 なかにはフリーランスの美容師として複数の店舗を渡り歩く方もいます。
エステティシャン
エステサロンで脱毛やスキンケア、ボディケア、
フェイシャル、リフレクソロジーといった施術を提供する専門職がエステティシャンです。
エステサロンといえば女性ユーザーが多いイメージですが、
近年では男性でも脱毛やスキンケアを行うケースも珍しくなく、性別を問わずさまざまな方に向けて施術を提供します。
専用の器具を使用してレーザーを照射したり、
直接手で肌に触れる機会も多いことから、正しい知識を身につけ経験を積む必要があります。
美容部員
美容部員とは一言で表すと、店頭で化粧品の販売を担うスタッフのことです。
主な職場としては百貨店やショッピングセンター、
ドラッグストアなどが代表的で、年齢を問わずさまざまなユーザーとコミュニケーションをとらなければなりません。
美容部員に求められるのは自社の商品知識だけとは限らず、ユーザーが抱える肌の悩みに対して適切なアドバイスができるよう、スキンケアに関する専門知識も求められます。
ちなみに、美容部員としての仕事は派遣社員や契約社員としての求人が多い傾向にあります。
ネイリスト
ネイリストとはネイル(爪)のお手入れやネイルアートといった施術を提供する専門職です。
ネイルサロンに所属するネイリストもいれば、
自らお店を立ち上げオーナーとして事業を運営しているネイリストもいます。
また、ネイリストが働く場所はネイルサロンばかりとは限らず、エステサロンやブライダルサロン、美容室などに所属するケースもあります。
メイクアップアーティスト
メイクアップアーティストとは、タレントやモデルなどを対象にヘアメイクやヘアスタイルを整える専門職です。
テレビなどで「メイクさん」とよばれる方は、このメイクアップアーティストを指します。
メイクアップアーティスト專門のプロダクションに所属したり、化粧品メーカーなどに採用され活躍する方も多いですが、なかにはフリーランスのメイクアップアーティストとして活躍する方も少なくありません。
美容業界の仕事に資格は必要?
美容業界の仕事には高度なスキルと知識、経験が求められることから、その多くが専門職に該当します。
専門職と聞くと、資格や免許が必要というイメージがありますが、上記で紹介した職種のなかには、資格がなくても従事できるものもあります。
そこで、資格が必要な職種と必須ではない職種に分けて解説しましょう。
資格が必要な職種
美容業界の仕事のなかで、資格が必須となる職種は美容師です。
「美容師免許」とよばれる国家資格に合格する必要があり、
美容専門学校でのカリキュラムを修了したのち、美容師国家試験へ合格することで免許が取得できます。
ただし、美容師免許をもっているからといって
即戦力の美容師として活躍できるわけではなく、
多くの場合はシャンプーやブローといった業務からスタートし、
徐々にカットやカラー、スタイリングなどの技術を習得していきます。
資格が必須ではない職種
エステティシャンや美容部員、ネイリスト、
メイクアップアーティストといった美容師以外の職種については、
必須となる資格や免許はなく、スキルや経験さえあれば誰でも従事できます。
ただし、美容やエステ、ネイル関連のさまざまな資格も存在し、
これらをもっていればスキルを客観的に証明でき、就職や転職などに有利になることもあります。
美容資格を独学で合格することは可能?
上記で紹介したように、一口に美容資格といってもさまざまな種類があります。
美容師免許を取得するためには、美容専門学校を卒業することが条件となっていることから、独学で取得することは不可能です。
一方、それ以外の美容資格やエステ、ネイル関連の資格などは、国家試験のように学歴が要件とはなっていないため、独学で合格することは不可能ではありません。
ただし、美容専門学校を卒業し一定の知識がある方と、
美容業界が未経験で一切の知識がない方を比較した場合、
未経験者にとっては独学で理解できる範囲や内容も限られ、途中で挫折してしまうケースもあります。
そのため、多くの場合は最短で合格するために、通信講座や資格取得に特化したスクールなどに通うケースが一般的のようです。
美容資格を1日で取得することは可能?
一口に美容資格といってもさまざまな種類があり、
権威性が高く美容業界で著名な資格もあれば、そうでない資格も存在します。
権威性が高い資格の多くは一定の学習時間や実習経験が求められ、早くても数週間以上の学習を要するものがほとんどです。
しかし、短期間の学習で取得を目指せる資格もあり、
まずは手軽に1日で取得できる資格に挑戦してみるのも良いでしょう。
1日で取得できる資格の多くは、
エステティシャンを養成するスクールが独自で開講している講座・講習や、一般社団法人内面美容医学財団(IBMF)が運営している公認ライセンスなどがあります。
特にIBMFの公認ライセンスは、オンラインで講座が受講できるものもあるため、スクールに通うことが難しい方にもおすすめです。
おすすめの美容資格6選
美容資格にはさまざまな種類があり、キャリアアップを目指すうえで何を取得すれば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、まずは美容師におすすめの6つの美容資格を紹介します。
①コスメ検定(日本化粧品検定)
日本化粧品検定協会が運営している日本化粧品検定は、通称コスメ検定ともよばれ毎年多くの方が受験しています。
試験は毎年5月と11月の2回実施されており、3級から1級にランク分けされています。
このうち、3級は誰でも無料で受験できることから、試験の雰囲気をつかんだり、試しに受験してみたいといった方にもおすすめです。
主な試験問題としては、皮膚構造の基本やスキンケアの方法、化粧品の主な成分など多岐にわたります。
なお、日本化粧品検定協会は文部科学省の後援団体であることから、コスメ検定は一定の権威性もあります。
②スキンケアアドバイザー資格
スキンケアアドバイザー資格は、日本スキンケア協会が運営している美容資格です。
その名の通り、スキンケアの基礎知識を習得できる資格であり、同協会が実施する資格のなかでも特に高い人気を誇ります。
脂性肌や乾燥肌といったタイプに応じたスキンケアの方法や、化粧品に含まれる成分の主な種類と効果をはじめとして、幅広い知識を網羅的に習得できます。
スキンケアアドバイザー資格には公式テキストが用意されており、通信講座の受講および公式課題レポートが70%以上の正答率で合格となります。
美容資格のなかでもメジャーであり、かつ難易度は比較的低いことから、美容業界での経験がない方でも十分合格は目指せるでしょう。
③スキンケアマイスター/コスメマイスター
スキンケアマイスターおよびコスメマイスターは、日本コスメティック協会が運営している美容資格です。
スキンケアマイスターは皮膚構造などの基本知識が中心に出題され、コスメマイスターは化粧品の成分や効果などが多く出題されます。
試験はWeb上で解答するため、遠方に居住している方でも手軽に受験できる強みがあります。
職種によっても取得したほうが良い資格は異なりますが、
両方の資格取得に挑戦する方も少なくありません。
④アロマテラピー検定
アロマテラピー検定は、日本アロマ環境協会が運営している資格です。
2級および1級に分かれており、1級を取得することでさまざまな上級資格の認定を受けられます。
アロマテラピーを施術するアロマセラピストとして
活躍するうえで武器になる資格であり、
これ以外にもアロマオイルを調合するアロマブレンドデザイナーなどになるための知識を習得できるでしょう。
⑤化粧品成分検定
化粧品成分検定は、化粧品成分検定協会が運営している美容資格です。
美容資格のなかには皮膚構造やスキンケアの方法、
化粧品成分に関する内容まで網羅的に
出題されるものも多いですが、化粧品に関してより
専門的な知識を深めたいという方には化粧品成分検定がおすすめです。
その名の通り、化粧品に含まれる成分に関する問題が多く出題され、各成分の効能や特徴まで詳細な知識を身につけることができます。
なお、コスメ検定と同様に
3級から1級までのランクがあり、このうち3級は無料で受験可能です。
⑥美容師国家資格
美容国家資格とは、美容師になるために取得しなければならない国家資格であり、一般的には美容師免許ともよばれます。
美容師国家試験に合格することで取得できますが、
試験を受験するためには美容専門学校のカリキュラムを修了していることが条件とされ、少なくとも2年以上の通学が必要です。
美容師国家試験は年に2回実施されており、筆記試験と実技試験が行われます。
専門学校生の多くは、卒業を間近に迫った2月から3月に美容師国家試験を受験します。
美容系資格の多くは民間の団体が運営していますが、
美容師国家資格だけは唯一国が認定しているものであり、
美容師として就職するためには必須となります。
おすすめのエステ資格5選
次に、エステティシャンを目指すうえで役立つ資格を5つ紹介します。
いずれもエステティシャンに求められる最低限の技術を身につけられます。
①AJESTHE認定エステティシャン
AJESTHE認定エステティシャンは、日本エステティック協会が運営しているエステ資格です。
この資格を取得するためには、
まず同協会の認定校で300時間以上コースまたは1000時間以上コースを修了するか、1年以上の実務経験を積まなければなりません。
これで初めて受験資格を得られますが、試験は筆記と実技があり、両方に合格して初めて資格が認定されます。
そのため、美容業界が未経験の方にとっては受験ハードルが高く、現役のエステティシャンなどが多く受験しています。
②AEA認定エステティシャン
AEA認定エステティシャンは、日本エステティック業協会が運営しているエステ資格です。
1年以上の実務経験または、同協会の認定校での指定カリキュラムを履修することにより受験資格が得られます。
日本エステティック業協会が運営する資格のなかでも、
AEA認定エステティシャンは初級レベルの資格に位置しており、5年ごとの更新が必要です。
なお、AEA認定エステティシャンを取得した方のなかには、
さらに上位資格であるAEA上級認定エステティシャンや
AEA認定インターナショナルエステティシャンなどに挑戦するケースも少なくありません。
③CODES-JAPON認定ソシオエステティシャン
CODES-JAPON認定ソシオエステティシャンは、
フランスにあるソシオエステティシャンの
養成機関であるCODESと、日本のCODES-JAPONが提携し運営するエステ資格です。
ソシオエステティシャンとは、医療や福祉の観点からエステティックを行い、患者や利用者をケアするエステティシャンのことです。
エステサロンのように美容を第一の目的としたものではないことから、医療や福祉に関する專門的な知見が求められます。
CODES-JAPON認定ソシオエステティシャンを取得するためには、ソシオエステティシャン養成講座を修了していることと、インターン実習を修了し報告書を提出するといった条件があります。
④スリムボディセラピスト資格
スリムボディセラピスト資格とは、日本スキンケア協会が運営しているエステ資格です。
筆記試験のようなものはなく、資格取得講座を受講し講師による技術チェックによって合否が決定されます。
資格取得講座の多くは1日で修了し、講座の内容としては痩身に特化したエステの手技やテクニックを学びます。
⑤スキンケアフェイシャリスト
スキンケアフェイシャリストも日本スキンケア協会が運営しているエステ資格です。
スリムボディセラピストが痩身エステに特化しているのに対し、スキンケアフェイシャリストはフェイシャルエステに特化した資格といえます。
日本スキンケア協会では通信講座を提供しており、
テキストやDVDを見ながら知識と技術を習得していきます。
なお、資格取得にはレポート課題の提出が求められます。
おすすめのネイル資格2選
JNAジェルネイル技能検定試験は、日本ネイリスト協会が運営しているネイル資格です。
初級・中級・上級の3つのランクが設定されており、試験は毎年12月上旬に開催されます。
これまで10万人以上が取得しているネイル資格であり、ネイルサロンで働く現役のネイリストも多く受験しています。
初級および中級は筆記試験と実技試験、上級は実技試験のみとなります。
ネイリストになりたいと考えている方には、以下の2つの資格がおすすめです。
①JNECネイリスト技能検定
JNECネイリスト技能検定は、日本ネイリスト検定試験センターが運営しているネイル資格です。
これまで90万人以上が受験しており、ネイル資格のなかでも特に高い知名度を誇ります。
3級から1級までのランクに分かれており、
3級の合格率は90%以上、1級でも50%以上の合格率であることから、比較的難易度は低めの資格といえるでしょう。
現役のネイリストがスキルアップのために受験することはもちろんですが、これからネイリストを目指す方にもおすすめの資格です。
②JNAジェルネイル技能検定試験
JNAジェルネイル技能検定試験は、日本ネイリスト協会が運営しているネイル資格です。
初級・中級・上級の3つのランクが設定されており、試験は毎年12月上旬に開催されます。
これまで10万人以上が取得しているネイル資格であり、ネイルサロンで働く現役のネイリストも多く受験しています。
初級および中級は筆記試験と実技試験、上級は実技試験のみとなります。
おすすめのメイク資格2選
美容部員やメイクアップアーティストを目指している方には、以下の2つの資格がおすすめです。
①JMA日本メイクアップ技術検定
JMA日本メイクアップ技術検定は、日本メイクアップ技術検定協会が運営しているメイク資格です。
3級から1級の試験にランク分けされており、メイクアップの技術を審査するため実技試験が行われます。
試験は毎年7月と2月の2回実施され、2級と3級は同日受験が可能ですが、1級を受験するためには2級試験に合格していることが条件となります。
②JMA日本メイクアップ知識検定試験(メイクアップアドバイザー検定試験)
JMA日本メイクアップ知識検定試験も、日本メイクアップ技術検定協会が運営しているメイク資格です。
その名の通りメイクアップの基礎知識を問う試験であり、
初歩的な知識を問うベーシックと、応用知識を問う上級試験である「アドバンス」もあります。
いずれも実技試験はなく、筆記試験のみとなります。
メイクアップアーティストや美容部員など、幅広い職種に対応できる資格といえるでしょう。
美容の仕事に向いているタイプは?
美容師やメイクアップアーティスト、エステティシャン、
ネイリストといった美容関係の仕事は、いずれも手先の器用さや技術力が求められるのではないか、と考える方が少なくありません。
しかし、施術のテクニックはトレーニングや実践を通して身につくため、「自分は不器用だから向いていない」と諦めるのは早いです。
それよりも重要なのは、ファッションやメイクなどが好きで、最新のトレンドを追うことに興味や情熱を持ち続けられるか、という点でしょう。
また、自分自身がおしゃれであることはもちろんですが、
友人や知人、家族など、第三者に対してもスタイリングやメイクを行い、きれいに魅せることが好きという方は美容関連の仕事に向いているといえます。
まとめ
今回紹介してきたように、美容資格といってもさまざまな種類があり、学校を卒業しなければ受験資格を得られない美容師国家資格から、誰でも手軽に受験できる民間の資格もあります。
独学でも十分合格を目指せるものも多いことから、これから美容業界への就職・転職を検討している方は、そのための第一歩として難易度の低い資格から挑戦し自信を身につけ、徐々にレベルアップを目指すのも良いでしょう。